ペットAI健診のご案内

ペットオーナーの皆様による、ペットAI健診のご利用のながれ

動物病院ではペットの定期的な健康診断や、疾患疑い時の血液検査を行います。
血液検査データを用いた「ペットAI健診」につき、獣医師と相談いただき、一般の検査に加えてAI解析を用いたペットAI健診を合わせて実施することに同意頂きます。
動物病医院内での健診として血液の一採取が行われ、それらのデータを用いてAI健診が実施されます。
一般検査の結果に加えてAI健診の結果が獣医師に報告され、それらは獣医師からペットオーナーに伝えられます。
獣医師はそれらの結果をもとに、ペットオーナーに適切な診断を伝え、必要に応じて治療や投薬が開始されます。

ペットAI健診の目的

モノを言わぬペットたちへの獣医師による問診は、主にペットオーナーへの問診となっているため、残念ながら症状の見落としや見逃しが発生する場合があります。
様々な病気が身体内で進行することで、重篤な状態になってから治療を開始することは、ペットオーナーにとっては心理的のみならず経済的な負担となってしまいます。
早期に病気を発見出来れば、獣医師とペットオーナーとが一体となって、食事療法や投薬、サプリメント摂取等の手だてを講じる事ができます。
この様に、動物に対して積極的な健康管理を施す手段を提供することで、ペットに予防医療の考え方をもって接することができます。
ペットは家族も同然でありながら、その生涯はヒトのなん分の一であることは受け入れざるをえないとしても、急激な体調の変化を目前にすることでペットオーナーの精神的負担も大きくなっていきますので、出来るだけ早期の治療開始で心理的また経済的負担の軽減を図る事を目指します。

(注:ペット未病研究会の案内を参考ください)

ペットAI健診の概要

既にヒトの甲状腺機能異常症がん一般をAI解析する手法は開発を完了しており、甲状腺機能異常症のAIスクリーニングとして国内の病院施設に於いて、人間ドック及び健康診断に合わせてご利用を頂いている技術を、ペット向けに改良を致しております。
ペットの血液検査データの項目数が15項目程度以上ありましたら、AI解析による判定を行うことができます。
これらの項目は特殊な項目ではなく一般の検査項目であり、ペットから追加的に血液を採取する必要はありません。
ペットが発症していても見逃す機会の多い病気としては、下記の例が有ります。

腎臓疾患

肝臓疾患

膀胱疾患

膚疾患

糖尿病

消化器疾患

循環器疾患

甲状腺疾患
(亢進症、低下症)

悪性腫瘍
(特に高齢の場合は危険度が高まります)

これらの病気が早く見つけることが出来れば、ペット自身とオーナーと獣医師が三位一体で治療にむかうことができます。