2023.11.03
犬ががんと診断される平均年齢に「体重、性別、犬種が影響」研究報告
データ:がんと診断された犬3,452頭(雄1,900、雌1,552頭、122犬種)
★犬種と体重、性別ごとにがん診断(がんの確定診断)の年齢中央値を算出した
=純血種2,573頭(1~20歳、平均年齢8.2歳、年齢中央値8.0歳)のみ対象;
ⅰ:犬種ごとにがん診断時(発症確定)の年齢中央値を算出(10頭以上の43犬種)
=最も年齢が低かった犬種(年齢中央値8.0歳)
*5.0歳マスチフ
*6.0歳セントバーナード、グレートデーン、ブルドッグ
*6.1歳アイリッシュウルフハウンド
*6.2歳ボクサー
*7.0歳バーニーズマウンテンドッグ、ビズラ
=最も年齢が高かった犬種
*11.5歳ビジョンフリーゼ
★犬種によるがん診断年齢の差が最大で6.5歳もある
ⅱ:がん診断時の年齢中央値比較
8.0歳:純血種(2,537頭)
9.5歳:ミックス犬またはその他の犬(915頭)
★純血種の犬の方がミックス犬等よりがん発症年齢が顕著に低い(発症が早い)
ⅲ:体重データ有りの2551頭(2.5~98.0キログラム、中央値30.6キロ)
体重2.5~5キログラムの犬の、がん診断時の年齢中央値は11歳
体重75キログラムの犬の、がん診断時の年齢中央値は5歳
★体重の重い犬と軽い犬でのがん確定年齢に顕著な違いあり
体重が重いとがん発症年齢は極端に低いという結果が示された
ⅳ:雌犬で避妊手術を受けた場合と受けていない場合のがん診断平均年齢比較
避妊手術受けた:8.7歳
避妊手術受けていない:7.3歳
★雌犬で避妊手術を受けていない場合は、がん診断年齢が顕著に低い
ⅴ:雄で去勢手術を受けた場合と受けていない場合のがん診断平均年齢の比較
去勢を受けた場合:8.5歳
去勢を受けていない場合:7.6歳
★去勢を受けていない雄犬のがん診断年齢は顕著に低い
★研究者の結論
「がんのスクリーニング検査を開始すべき年齢は犬種や体重によって異なるものの、
7歳以降にはどの犬も検査を受けるべきことが明らかになった。犬種によっては
4歳から受け始めることでベネフィットが得られるかもしれない」
そのうえで、犬種や体重ごとのがん診断時の年齢中央値に達する2年前から 検査を受け始める事を薦めるとしている。
(資料:HealthDay News Feb 2nd 2023,Jil M.Rafalko, journal pone0280795)
★弊社ぺトスクでの検査を4歳から始めることで、プリクリニカルでの
がん認知を飼主が持てるようになると考える
2024年3月3日
本郷データサイエンス株式会社